出版社・レーベルの紹介文

改訂版の本シリーズは、年齢別にみた「発達」の課題や指導計画、保育内容と方法など理論と実践の統一をめざす。保育現場に必携の本!

目次

<1章:0歳児の発達>
1節:乳児期前半の発達と保育
1.乳児期前半における発達の生理的基盤―中枢神経系の成熟
2.乳児期前半の発達段階
3.全身運動の発達
4.感覚系の世界
5.2か月ころの大切な特徴
6.4か月ころの大切な特徴―主人公になりたい
2節:乳児期後半の発達と保育
1.乳児期後半における発達の生理的基盤
2.乳児期後半の発達段階
3.全身運動の発達
4.6、7か月ころの特徴(乳児期後半へのふしめ)
5.8か月ころの大切な特徴
6.10か月ころからの大切な特徴―主人公になりたい
7.1歳前半の特徴

<2章:0歳児の保育と計画>
1節:生活や保育の中で大切にしたいこと
■乳児期前半(生活リズム/授乳、離乳食など/生活を感じ、自然を感じる/姿勢への働きかけ/おとなの働きかけ/おもちゃであそぶ/きょうだいや友だち)
■乳児期後半(生活リズム/運動へのとりくみ/大好きなおとな/期待をたっぷりと/正面から働きかける/手を使ってあそぶ/2つの世界/自分でしたい、自分で見つける、自分から伝える生活やあそび/おとなの生活への憧れ―先生と同じことしてみたい/友だちへの憧れ―友だちのしていることの発見/事故への注意)
■1歳前半(健康で人間らしい生活リズム/うろうろ散歩―見つけたいものがいっぱい/生活のなかでの主人公/たっぷりとあそび込む/道具への挑戦)
2節:保育の計画を立てる
1.保育課程と指導計画
2.子ども一人ひとりをしっかりとらえる
3.いまある保育条件を最大限にいかしつつ、よりよい条件づくりを
4.おとなとの関係をつくる
5.子どもどうしの関係をつくる
6.季節を取り込む―1年間を見通して
7.子どもが主人公になるような生活の流れをつくる
8.空間を組織する
9.家庭とともに生活をつくる
10.計画を立て、実践し、評価をし、そして計画を立てる
11.保育者集団で語り合う
12.実践記録を書く
13.生活表・連絡ノートについて
3節:自己評価とは何か
1.保育日誌から始まる保育士の自己評価
2.保育をふりかえる視点
3.保育所の自己評価

<3章:0歳児の保育の内容と方法>
1節:健康・安全
1.0歳児保育の健康と安全―診察室から
2.0歳児のからだの特徴―成長と発達(呼吸、循環、体温/脱水になりやすい/授乳、摂食行動、消化、排泄/便意、尿意の形成/睡眠/免疫/初乳の大切な役割)
3.集団保育の健康管理(検温/体重・慎重の計測とグラフ作成/予防接種の記録/健康診断、母子手帳の活用/入所前健診/救急箱)
4.0歳児の安全
5.産後休暇あけから4か月ころまでの健康上の留意点(2～4か月ころに気をつけなければならない病気/乳幼児突然死症候群/予防接種、ほか)
6.5、6か月の健康上の留意点(離乳食を始める/よくかぜをひくようになる/予防接種、ほか)
7.7～11か月の健康上の留意点(離乳が進む/よく病気をする/後期乳児健康診断を受ける/歯の衛生、ほか)
8.1歳前後の健康問題(幼児食への移行期/断乳、哺乳びんから卒業する/よく病気をする/予防注射/安全チェック)
9.夏と冬の健康問題
10.配慮を必要とする乳児の保育
11.応急処置・救命処置(急に泣き出したとき/熱が出たとき/けいれんを起こしたとき/出血したとき/頭を打ったとき/やけどをしたとき/異物がのどにつかえたとき/異物を食べたとき/溺れたとき/救命救急処置)
12.予防接種
2節:食べる
1.乳児の栄養の特徴(必要なエネルギー量は一生のうちでもっとも多い/水分の必要量が高い/成長・活動・健康保持のための栄養が必要/必要栄養量には個人差が大きい/食材料の味や舌ざわりを知る大切な時期である)
2.離乳を始めるにあたって
3.集団保育での離乳
4.乳汁について(母乳/牛乳/育児用ミルク/フォローアップミルク)
5.離乳の進行計画について(離乳の開始/幼児食への移行期/油脂について/果物について/鶏卵について/大豆および大豆製品について/調理方法について)
6.離乳を始める前に(空腹と満腹/授乳のしかた)
7.離乳の開始
8.離乳の進め方(5、6か月ころの食事/7、8か月ころの食事/9、11か月ころの食事/12か月から18か月ころの食事/18か月以降の食事)
9.家庭保育からの途中入所児の場合
3節:アレルギー児の保育
1.アレルギーとは(アレルギー反応/アレルギーを原因とする疾患)
2.アトピー性疾患発症のメカニズム(全体としての反応/アレルギーを引き起こす原因物質/1型アレルギーの年齢による抗原の変化と症状/食物アレルギーの腸管での感作のしくみ)
3.アレルギー症状を起こしにくい離乳食の進め方
4.食物アレルギーのある乳児への給食の対応(卵の除去/牛乳の除去/大豆の除去/米の除去/小麦の除去)
4節:生理的リズムから生活リズムへ
1.人として生まれ、人間として生きる―生の躍動を生活する力に
2.食事(3、4か月ごろ/5、6か月/7、8か月/9、10か月/11、12か月/12か月以降)
3.排泄(乳児期前半/乳児期後半/1歳以降)
4.睡眠(乳児期前半/乳児期後半/1歳以降)
5.日課のつくり方(生活リズムをつくるうえでの考え方/保育所での生活リズムづくりの実際から/場面の切り替えは赤ちゃん自身の気持ちを大切に)
5節:あそび・表現
1.0歳のあそびの特徴
2.首がすわるようになるまで(ゆったりとした大人とのかかわりのなかで/あおむけであそぶ/姿勢を変えて)
3.寝返りへ
4.はい始めのころ
5.はいはい盛ん、つかまり立ち(「これは何かな?」とまわりのものにちょっかいかけて/知っているものと知らないものがわかる/「いないいないばあ」の世界へ/手指をいっぱい使って)
6.伝い歩き、そして歩行へ(2つのもののつながりの中であそぶ/大胆に活動できるあそびを/模倣がいっぱあい/“心のことば”―指さし)
7.季節とあそび(春/夏/秋/冬)
8.月齢差を生かして
9.0歳がはじめて絵本に出会うとき
6節:保育のくみたて―行事
1.保育所における行事
2.0歳児と行事
3.はじめての行動
4.保護者に保育所生活を見てもらう
5.運動会
6.生活発表会
7.誕生会
7節:保育空間
1.大切にしたい保育室の環境
2.保育室の環境をつくっていく視点(ゆったりと落ち着ける場に/明るい部屋の雰囲気づくり/動きやすく機能的に/安全に気を付ける)
3.0歳児の保育室で大切なこと(睡眠室/食事/あそび)
8節:0歳児の集団づくり
1.ともに育ち合う大切さを
2.0歳児における集団づくりの視点(子どもの要求をくみとる/楽しさを共有できる時間を/大好きな大人を仲立ちにして、世界を広げていく)
3.指導と展開(子どもの生活の事実から出発する/子どもの要求を育てる/一人ひとりの人格を認める/あそびをとおして交わりを深める/保育者集団、保護者の集団づくりと統一して進める)

<4章:より豊かな保育実践を求めて―保育実践の幅を広げる>
1節:保護者と保育者の“いい関係”づくり
1.出会いを大切に
2.保護者の気持ちに寄り添いながら
3.子育ての仲間・先輩と結び付ける保育者の役割
2節:生活をともにつくる保育
1.働きつづけることに共感を
2.保育所が家族の生活を支える
3節:子どもと保育者の関係
1.共感ということ(基本的信頼感を育む/情動的な一体感/視線の高さや時間の流れを共有する/子どもの“願い”に共感する/子どもの“悩み”や“不安”に共感する/同じ人間としての連帯感)
2.子どもの表現をどう読みとるか(自分の子ども観を見つめ直す/同じ行動にもいろいろな意味がある/書きことばにする/学習する)
3.実践につながる子どもの要求のとらえ方
4.主体性を育てるとは
4節:一時的保育事業の保育
1.保育観が問われる一時的保育
2.「子どもは手がかかるもの」を前提に
3.受け入れの前に
4.受け入れる体制をしっかりと
5.保護者としての受け入れの基本
6.保護者との関係(すべてを受容し、お母さんどうしをつなぐ/日常生活は納得をしっかりとつくりだしながら/ちょっとした配慮がさらに信頼関係を深める)
5節:病児保育・病気あけ保育について
1.定義
2.病児保育の歴史
3.病児保育の分類
4.病児保育の利用実態
5.利用者である子どもや親の特徴